院長ブログ

2012年11月18日 日曜日

腎臓と食事

 当院では月2回お昼に院内セミナーを行ております。今回は腎不全と食事療法についてでした。
その中から最もよく来院される病気の1つ、猫の慢性腎不全についてご紹介します。
慢性腎不全は高齢のネコちゃんに最もよく見られる病気の1つです。当院にもこの病気を抱えたねこちゃんがたくさんいます。
腎臓という臓器は予備能力が高く多少の障害では症状をみせません。一般的には腎臓の2/3以上が障害をうけて初めて何らかの症状が出てくると言われています。飼い主の方から症状として訴えられるものには、多飲多尿(尿が以前よりなんとなく薄い、量・回数が多い、水をよく飲むようになった)、何となく食べる量が減ってきた、最近吐く回数が増えてきた、痩せてきた、等が多いように感じます。また、飼い主様が異常を感じておられず、たまたまこられたワクチン接種の時の身体検査で疑わしい所見があり、検査を行った際にみつかることもあります。年齢のせいかと思われる場合も多いようです。
 現在、慢性腎不全には腎移植以外に治療法がありません。腎移植自体にドナーの問題、効果の問題、費用の問題、実施できる施設の問題、倫理的な問題等により困難なことがほとんどです。
 実際的には内科的に腎不全の症状を改善し、進行を遅らせていくための治療を行なっていくことになります。治療は当然のことながら早期の段階から行うほうが良いわけです。何事も早期発見早期治療です。先程も記載した通り、飼い主様が早期に異常に気付くことががしばしば困難な病気です。そんなわけで高齢になったら定期検診を是非行っていただき、愛するご家族のより長い健康な生活を守っていただきたいと思います。

投稿者 たかはし動物病院 | コメント(0)

コメントする

名前:

メールアドレス:

コメント: